マックノート彗星(McNaught C/2006 P1)
2007/01/11
 2006年8月オーストラリアのマックノートさんが発見した彗星は、太陽に一番近づく近日点を迎えて急速に明るくなりました。
 太陽に近づく彗星は、ひときわ明るくなり、その直前、日本でも明け方や夕方の超低空に、多くの方が観測されました。
 青空になった、1月10日に、日中のマックノート彗星を確かめてみました。



 20cm屈折で見ると太陽の近くにありながらも恒星に近い核の輝きがあり、思ったよりも簡単に見えました。
 ただ、こと座のベガや金星ほどは明るく見えず、いわゆる彗星のコマや尾は確認できませんでした。
 上記の画像は、強度の画像処理をしてコマらしいものを表していますが、左下の画像は、強調処理前のものとらえどころのない彗星の姿を見せています。
 左上の金星と、こと座のベガはほぼ同時に撮影したもので、マックノート彗星は、そこまで明るくなっていないと思われますが、 条件の良いところで、コマまで観測できれば、マイナス等級まで明るくなっていると思われます。
 中心核だけ見れば1等星ぐらいでしょうか。
 この後、この彗星は1月13日に、太陽のそばを通り過ぎて南半球の空に現れるはずで、日本の空では見ることができません。